








| 物件データ | |
|---|---|
| 所在地 | 北海道札幌市 |
| 建物用途 | テナントビル |
| 築年数 | 45年 |
| 構造 | 鉄骨造(S造)3階建て |
| 延床面積 | 264.17㎡(約80坪) |
| 設計期間 | 2か月間 |
| 工事期間 | 4か月間 |
| 適用プラン | リボビル60 |
| 耐震診断・設計・工事費 | 1億800万円 |
| 施工内容 | 耐震補強+骨組以外すべて新築工事 |
| 担当した耐震建築家® | 田中真一 |
※工事費、それに伴う消費税額はお引き渡し当時のものです。
依頼の経緯
ご依頼いただいたのは、札幌市中心部に位置する築45年の3階建てS造ビル。かつては小売テナントや事務所が入居していましたが、旧耐震基準の建物であることや、外壁・設備の劣化が大きなハードルとなり、年々空室が増加。オーナーにとっては修繕費だけが重くのしかかる状況となっていました。
当初、オーナー様は築年数と老朽化、そして旧耐震基準である点を鑑み、ビルの建て替えを検討していました。しかし、都市中心部という立地での建て替えには多額の費用と期間が必要であり、投資対効果の面で厳しいという結論に至り、リボビルへご相談いただきました。
お客様の抱えていた課題
リボビルからのご提案と施工内容
リボビルは 「建て替え以外の選択肢」として、コスト効率と収益性に着目し、以下の3つの対応で課題を解決しました。
1.収益性の高い建物用途へ転換
収益性の低い従来の用途から、需要の高いシェアオフィス・小規模レンタルオフィスへと転換を提案しました。 1階はシェアオフィス受付・コワーキングスペースとして集客の核とし、2~3階は初期投資を抑えたい少人数・スタートアップ向けの小規模オフィス区画に分割し、収益を最大化する区画構成を実現しました。
2.時代に合わせた内外装リニューアル
劣化した外壁を改修し、現代のビジネスシーンにふさわしいモダンなデザインへ一新しました。 内装をスケルトン化した上で、スタートアップやフリーランスの交流を促す共用の会議室・ラウンジを新設。単なる事務所ではない「ワークプレイス」へと価値を高めました。
3.北海道の気候に合わせた設備更新
札幌の厳しい冬に対応するため、断熱改修を徹底。快適な室内環境を実現し、光熱費の無駄も解消しました。 また、給排水・電気設備を全面刷新し、現代の働き手に必須のWi-Fi環境を完備したオフィス仕様にしました。
リボビル実施後の効果
入居者募集が迅速化し、高い稼働率を実現
旧耐震の不安を解消した耐震性の向上と、断熱改修・Wi-Fi完備による快適性の両立が、入居希望者への訴求ポイントとなりました。 特にスタートアップやフリーランスといったターゲット層のニーズに完全に合致したことで、テナント誘致が非常にスムーズに進行しました。
改修費を抑え、安定した収益を創出
建て替えに比べコストを大幅に抑えた改修費用で、建物は収益性の高いレンタルオフィスへと生まれ変わりました。 用途転換と区画の最適化により、以前の空室状態から一転、安定した賃料収入を確保できるようになりました。
「負の資産」から「活用できる資産」への転換
解体も検討されていた旧耐震・老朽化という最大の不安要素を払拭。 地震に強く、時代に合った機能を持つ建物として、将来にわたって安心して運営を続けられる資産へと価値を高めることに成功しました。
実施したプランと費用
当案件のプランは リボビル60
耐震補強+骨組以外すべて新築工事 用途変更・断熱材施工・全面的な内外装と設備更新を伴う建物再生
建て替え工事費の約65%で実施できました。 必要最小限の補強工事に絞り込むことで、安全性を確保しつつ、建て替えに比べて約6000万円の大幅コスト削減を実現しました。
建て替え(新築)とリボビルの費用比較
| 項目 | 建て替え | リボビル60 |
|---|---|---|
| 工事費総額 | ¥128,000,000 | ¥75,000,000 |
| 解体費 | ¥15,000,000 | ¥6,000,000 |
| 現地調査費 | – | ¥1,000,000 |
| 耐震診断費 | – | ¥1,800,000 |
| 設計(改修設計)・工事管理費・技術費 | ¥22,000,000 | ¥22,000,000 |
| 諸経費 | ¥2,500,000 | ¥2,200,000 |
| 建設費総額 | ¥167,500,000 | ¥108,000,000 |









